「国境超え、気候変動止めよう」26都市で若者らがデモ
朝日新聞社
2019/09/21 02:38
気候変動への対策を訴えるプラカードを持ってデモ行進に集まった若者たち=2019年9月20日午後5時13分、東京都渋谷区、恵原弘太郎撮影© 朝日新聞社 気候変動への対策を訴えるプラカードを持ってデモ行進に集まった若者たち=2019年9月20日午後5時13分、東京都渋谷区、恵原弘太郎撮影
米ニューヨークで23日に開かれる国連気候行動サミットを前に、世界の若者たちが地球温暖化への取り組みが遅れている各国のリーダーに抗議するデモ「グローバル気候マーチ」が20日、世界各国で始まった。主催者によると、日本では東京や大阪、京都、名古屋、福岡、札幌など26都市で約5千人が参加した。
東京では渋谷区の国連大学前に約2800人が集まり、「気候は変えず、私たちが変わろう」などと声を上げながら周辺を練り歩いた。主催した学生団体のメンバーで、明治大2年の井上寛人さん(19)は「国境を超えた輪が広がれば、気候変動を止められると信じている」と話した。
若者が世界で一斉に気候危機への取り組みを訴える抗議デモは、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)が昨年8月、一人で学校を休んでストックホルムの議会前に座り込み、政府の無策に抗議したことから始まった。今回は今年3月と5月に次いで3回目で、今月27日までに世界156カ国以上で行われる予定だ。(宋光祐)