加藤美優、世界1位から大金星で4強入り「信じられなくて、手が震えてます」
スポーツ報知/報知新聞社
2019/07/20 16:04
観客の歓声に手を振る加藤美優© スポーツ報知/報知新聞社 観客の歓声に手を振る加藤美優
◆卓球 T2ダイヤモンド 第3日(20日、マレーシア・ジョホールバル)
女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク22位の加藤美優(20)=日本ペイントホールディングス=が、同1位の陳夢(中国)を4―2で破る大金星を挙げた。
加藤は得意のサーブが効き、2ゲームを連取。第3ゲームは4―3からの8連続失点で落としたが、立て直して第4ゲームも11―6で奪った。ゲームカウント3―1となった時点で24分を経過し、T2ダイヤモンド特別ルールの5点先取制に突入した。第5ゲームを落とし、第6ゲームも1―4となったが、そこから執念の4連続得点。静かにガッツポーズした加藤は「一瞬信じられなくて、手が震えてます」と喜びをかみしめた。
今大会は男女の上位3選手がいずれも初戦で敗れる中、日本の最後の砦となった。世界ランク22位は日本勢6番手だが、1回戦でも7位の伊藤美誠(スターツ)に4―3で競り勝つなど、確かな実力を証明している。「いつも自分に自信がなかった」という20歳は、これまで中国選手に対して3勝35敗。陳夢とも2戦未勝利だった。「ずっと負けてたから、まだ中国選手に勝った実感が湧かなくて。今まで爆発力があまりないと皆さんから思われていたと思うので、今日みたいに強い選手にも勝っていける実力があるというのを見せていきたい」。世界1位からの大きな1勝を、今後の糧とすることを誓った。