モンブラン頂上の約360メートル下に小型機、登頂目指す登山家が無許可着陸
AFPBB News
2019/06/19 12:10
欧州最高峰モンブラン。写真下に写っている人たちはスキー登山レースに出場したスキーヤーらを待つ観客(2019年3月16日撮影、資料写真)。© JEFF PACHOUD / AFP 欧州最高峰モンブラン。写真下に写っている人たちはスキー登山レースに出場したスキーヤーらを待つ観客(2019年3月16日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】欧州最高峰モンブラン(Mont Blanc、標高4810メートル)で18日、頂上を目指していたスイス人登山家2人が頂上から約360メートル下の地点に小型機を着陸させ、当局が対応に追われた。フランスの憲兵隊が明らかにした。
近隣のリゾート地シャモニー(Chamonix)のエリック・フルニエ(Eric Fournier)市長は、小型機で標高4450メートルの地点に着陸した2人の行為は「挑発」だと述べた。
フルニエ氏は、山頂近くに小型機が着陸した前例はないとして、「高山環境そのものと、実施中の環境保護策のすべてに対する容認できない攻撃行為」だと非難した。
シャモニーで憲兵隊の山岳救助隊を率いているステファン・ボゾン(Stephane Bozon)中佐はAFPに対し、警察がモンブランの東側に小型機がいるのを見つけたと述べた。当局によればその一帯は着陸地帯として認められていない。
警察は2人の身元を確認した後、引き返すよう命じた。2人は小型機で離陸することを許された。ボゾン中佐は、2人の行動がどのような違反行為に当たるのか検討しているところだと述べた。
モンブラン当局は押し寄せる観光客の対応に取り組んでいる。夏季シーズン中には十分な登山道具や経験を持たずに登頂しようとする人々もいるという。違法にキャンプをする人がいるほか、水の使用や廃棄物の問題など、衛生上の懸念も生じているという。
【翻訳編集】AFPBB News