【ブリュッセル八田浩輔】若者たちが学校を休んで気候変動の危機を訴えるデモが24日、世界各地で一斉に行われた。主催者団体によると、日本を含む世界125カ国2350都市で学生以外も含めて約180万人が参加。それぞれの国や大企業に対して気候変動対策の転換を求めた。
「学校ストライキ」はスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(16)が昨年夏に一人で座り込みを続けたことがきっかけとなり、運動が世界規模に広がっている。各地でデモが連動したのは3月15日に次いで2度目。ブリュッセルのデモに参加したケイトリンさん(17)は「一人一人にできることがある。世界を変えられないと考えるのは間違いだ」と話した。
一連の運動などを受けて、英国議会は今月、世界で初めて気候変動に伴う「非常事態」を宣言。欧州諸国を中心に温室効果ガスの排出削減目標の引き上げ機運が高まっている。