兵庫県豊岡市竹野町沖の日本海で23日、“幻の深海魚”とされるリュウグウノツカイが捕獲された。体長4メートル超で、同市での確認は5年ぶりという。24日、同市瀬戸の水族館「城崎マリンワールド」で公開測定が行われた。
リュウグウノツカイはアカマンボウ目の魚で、蛇のような細長い体と、頭から伸びた赤いひれが特徴。普段は深海におり、人目に触れることはあまりないが、今年は京都府や富山県沖の日本海で相次いで見つかっている。
同水族館によると、23日朝、豊岡市竹野町の沖合で操業していた地元の漁師が、定置網にかかっているリュウグウノツカイを見つけ、同館に連絡した。
この日、職員が6人がかりで冷蔵庫から運び出して測定したところ、体長は4・42メートル、体重は32キロ。特徴的な赤い背びれは最長約80センチもあり、大きな目は今にも動き出しそうな迫力だった。冷凍保存し、近日中に館内イベントで披露するという。
同水族館飼育員の伊藤公一さん(44)は「めったに見られない魚なので、多くの人に見に来てほしい」と話した。城崎マリンワールドTEL0796・28・2300
(秋山亮太)