市民団体と兵庫県三田市、スーパーなどの事業者でつくる「市レジ袋ゼロ推進懇話会」はこのほど、ディスカウント店のドン・キホーテ三田店(川除)と、レジ袋削減に向けた協定を結んだ。同店はレジ袋を不要とする客の割合(辞退率)を60%以上とする目標を明記。市と協定を結んだ事業者は13社、20店舗になった。
締結に先立ち、同店は11月20日から、これまで無料で配布していたレジ袋を大型は1枚5円、中型は同2円とした。同社が自治体とレジ袋について協定を結ぶのは初めてという。
協定は2008年に始まり、イオンやコープこうべ、ドラッグストアのウエルシアなどが参加。17年度の辞退率は88・7%に上る。プラスチックごみが社会問題化する中、削減に向けて事業者側の意識も変わってきたという。
締結式では、ドン・キホーテ三田店の伊藤正俊店長(42)が森哲男市長、同懇話会の石出正子代表と協定書を交わした。伊藤店長は「11月は辞退率が54%だったが、日々お客さんの理解が進んでいると感じる。目標を上回る70%を目指したい」と意欲を示した。(高見雄樹)