【ロンドン共同】南太平洋に位置する世界遺産、チリ領イースター島の地元当局が、150年前に英国に運ばれて現在ロンドンの大英博物館が所蔵するモアイ像「ホアハカナナイア」の返還を求めている。9日付の英紙デーリー・テレグラフなどが伝えた。
大英博物館は正式な返還要求を受けていないとした上で、年間600万人近い入場者がある同博物館で展示に「公共の利益」があるとして応じない構えだ。
同博物館に対しては、ギリシャ政府がアテネのパルテノン神殿の大理石彫刻群「エルギン・マーブルズ」、エジプトが古代エジプトの「ロゼッタストーン」の返還を求めるなど同様の要求が相次いでいる。