資生堂は1日、世界展開する基幹ブランド「SHISEIDO」から、口紅やチークなどメーキャップ用化粧品15品目124商品を9月から発売すると発表した。同社は日本中心だった商品開発体制を日米欧3拠点に分散する方針で、今回は新体制下での初の商品化となった。
東京都内で記者会見した魚谷雅彦社長は「SHISEIDOブランドの変革を重視してきた。(新商品は)世界の英知を集めて取り組む第1弾だ」と述べ、グローバル展開を加速させる考えを示した。また、「美しさと力強さがあり、世界と戦う姿を資生堂に投影した」(魚谷社長)として、PR大使に平昌冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手を任命した。
新商品はメーキャップ用化粧品で世界最大の市場である米ニューヨークの拠点で開発された。今後も技術力が問われる化粧水など基礎化粧品は日本が、香水は市場が成熟している欧州が開発をリードして商品化する。【横山三加子】