【ワシントン時事】米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の米韓研究所は30日、北朝鮮北東部にある豊渓里核実験場について、「いまだ地下核実験を実施できる状態にある」とする分析を発表した。同実験場をめぐっては、昨年の核実験の影響で一部が崩落し、使用不能になったとの観測が流れていた。
米韓研究所が入手した地形データによると、北朝鮮が昨年9月に6回目の核実験を実施した北側坑道付近の山肌は、土砂崩れや崩落などで大きく「変形」していた。ただ、西側、南側両坑道付近の山には異変は見られなかった。
今年1月に撮影された衛星画像では、西側坑道の掘削作業が活発化しているとみられることが判明。同研究所は「政治判断があれば、地下核実験を実施できる状態にある」と分析した。