「チェ・ナムピョン(私の夫)」。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妻、李雪主(リソルチュ)氏が3月5日に平壌で韓国特使団と夕食を共にした際、正恩氏をこう呼んでいた。南北関係筋が明らかにした。最高指導者の正恩氏は「元帥様(ウォンスニム)」と呼ばれており、こうした呼び方は極めて異例。国際社会の視線を意識し、「普通の国家」を演出したとみられる。
北朝鮮では年配の夫婦は、「ヨボ(あなた)」と呼ぶことが多く、若い世代では「私の夫」などと呼ぶのが一般的という。正恩氏と共に党本部の玄関で特使団を出迎えた李夫人は洋服姿。夕食会では正恩氏の隣に座り、平壌の名物料理や焼酎などで歓待し、最後も特使団を見送った。