娘殺害され妻が暴行された」救出男性の主張をタリバンが否定
AFPBB News
1時間前
29.10.16.
【AFP=時事】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)系組織に拘束され5年ぶりに救出されたカナダ人男性が、監禁中に娘を殺害され、妻が性的暴行を受けたと明らかにしたことについて、タリバンは15日、男性の主張を否定する声明を発表した。男性の妻は「自然流産」だったとしている。
ジョシュア・ボイル(Joshua Boyle)さんと米国人の妻のケイトラン・コールマン(Caitlan Coleman)さんは、2012年にアフガニスタンを旅行中に拉致され、パキスタンのタリバン系組織ハッカニ・ネットワーク(Haqqani Network)に拘束された。
夫妻と拘束中に生まれた3人の子どもは11日、米国の情報に基づいたパキスタン軍の作戦によって救出。カナダ・トロント(Toronto)に到着したボイルさんは13日、拘束中に娘1人が殺害され、妻が性的暴行を受けたと明らかにしていた。
カナダ・トロントの空港で記者会見を行うジョシュア・ボイルさん。カナダ放送協会(CBC)の映像から(2017年10月14日入手)。(c)AFP=時事/AFPBB News© AFPBB News 提供 カナダ・トロントの空港で記者会見を行うジョシュア・ボイルさん。カナダ放送協会(CBC)の映像…
しかしタリバンは声明でこれを否定。ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は、拘束中に夫妻が引き離されることはなかったとし、その理由は「いかなる疑念も招くことは避けたかった」からだと述べた。
ただ、夫妻の娘1人が死亡したことは認め、コールマンさんが病気になり、遠隔地で医師もいなかったことなどから「自然流産」したと説明した。その上で、ボイル氏らは「敵の手中にある」ため、報道されている同氏の主張は事実とは異なると主張している。
【翻訳編集】AFPBB News