徴用工訴訟問題「大法院判決を尊重」…韓国外相
読売新聞
16 時間前
29.09.12.
記者の質問に答える韓国の康京和外相(11日、ソウルで)=水野祥撮影© 読売新聞
【ソウル=水野祥】韓国の康京和(カンギョンファ)外相は11日、ソウルで行われた外国メディア記者団との記者会見で、韓国人元徴用工の訴訟問題について「大法院(最高裁)の判決を尊重しなければならない」と述べた。
判決が出た場合の韓国政府の対応については「判決によってどのような案が可能か検討すべきではあるが、今立場を表明するのは適切とは思えない」と述べ、含みを残した。
康氏が外国メディア記者団との記者会見に出席したのは、6月の外相就任後、初めて。
元徴用工への補償を巡って韓国では三菱重工業などの日本企業を相手取った訴訟が相次ぎ、賠償を命じる判決が相次いで出ている。大法院では現在3件が係争中。
元徴用工の個人請求権を認める判決が再び出た場合、日本企業などへの差し押さえが行われるシナリオが懸念される。日韓両政府が元徴用工の請求権問題は1965年の日韓請求権協定で解決済みとの立場を維持してきた中、「判決重視」の立場を打ち出した文在寅(ムンジェイン)政権の対応に注目が集まっている。