放置すればするほど、相手の態度がでかくなるとすれば、
北朝鮮が今の態度を変えない限り、アメリカは単独で北朝鮮をたたくかもしれない。
その選択肢は残されている。
北朝鮮:ICBM強化へ 米当局、核搭載「18年前半」
毎日新聞
10 時間前
29.09.05.
【ワシントン会川晴之】北朝鮮は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)にも搭載可能とする初の水爆実験を実施したとしており、今後は核爆弾やICBM技術の完全習得に向けて取り組みを強化すると見られる。
北朝鮮の弾道ミサイルの射程© 毎日新聞 北朝鮮の弾道ミサイルの射程
北朝鮮が開発したICBM「火星14」は今年7月に2回、通常よりも高く打ち上げるロフテッド軌道を採用し発射された。1回目の飛距離は、通常軌道で発射されれば、米アラスカ州に到達する7000キロ前後と推定された。同様の手法で打ち上げられた2回目は、さらに距離を伸ばし、サンフランシスコなど米西海岸やシカゴなど米中西部も射程内に収める1万キロ前後飛行するとの見方が主流を占めた。
ただ、米国のミサイル専門家は「理論通りに飛行するかどうかは、通常軌道で発射実験を重ねて確かめる必要がある」と指摘する。爆発力が原爆よりも格段に大きい水爆を搭載するICBMを保有すれば、米国に対する北朝鮮の核抑止力は強化されるだけに、実験を重ねる動機となる。
3日の核実験で使用した「水爆」の重量は現時点では公表されていない。弾道ミサイルは、核爆弾などで弾頭部分が重くなれば飛距離は反比例して短くなる。米ミサイル専門家は弾頭重量500キロを想定し、「火星14」の最大射程は約1万キロと推定している。「水爆」の重量がそれよりも重ければ、飛距離は減少して米本土に届かない可能性がある。
とはいえ、北朝鮮から約3500キロの米領グアムや約7500キロのハワイ州などを射程内に収めるのは確実と見られ、米国に対する一定部分の核抑止力を持ったことになる。
また、北朝鮮は過去5回の核実験で原爆の小型化技術は習得したと見られている。米国防情報局(DIA)は、「2018年前半には、核弾頭を載せたICBMを取得する可能性が高い」と指摘、警戒を強めている。
英国際戦略研究所ワシントン事務所のミサイル専門家、マイケル・エレマン上級研究員もDIAの分析に同意した上で、弾頭を熱から守る「再突入体をはじめ克服すべき課題は多い」として、北朝鮮が「今後も実験を続けるだろう」と見ている。