【北ミサイル】ICBM発射 「弾頭部分の再突入技術は未確立」米分析サイトで専門家が指摘
産経新聞
1時間前
29.08.01.
【ワシントン=黒瀬悦成】米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は7月31日、北朝鮮が28日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)について、核弾頭部分の大気圏再突入技術を依然として確立していない可能性が高いとする分析を発表した。
英国のシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家、マイケル・エレマン氏が同サイトに寄稿した記事によると、ICBMの弾頭部分が日本海に落下する瞬間を撮影したNHKの映像を解析したところ、大気圏に突入した弾頭部分は高度6〜8キロで摩擦熱の影響で明るい光を放ち、落下速度が低下したのが分かった。
また、弾頭部分からは多数の小さな光る物体がはがれ落ち、高温で光る気化ガスの尾を引いているのも確認された。光は高度3〜4キロで弱まり、突然消滅したとしている。
エレマン氏は、弾頭部分が再突入に成功したのであれば、最後まで発光していたはずだとし、「弾頭部分は再突入に耐え切れなかった、というのが合理的な結論だ」と指摘した。
一方で、同氏は記者団に、北朝鮮は来年までに複数の実験を経て再突入技術を確保し、ICBMを実戦配備する可能性があるとの見方を示した。