輝く檀尻船、獅子舞も勇壮に 姫路・家島で天神祭
神戸新聞NEXT
4 時間前
29.07.25.
きらびやかな檀尻船や勇壮な獅子舞、夕闇に浮かび上がる提灯行列-。播磨灘に浮かぶ兵庫県姫路市の家島本島で24日、「天神祭」が夕方からの宵宮で幕を開けた。海上の安全と五穀豊穣を祈願する家島神社の例祭。島内は伝統の夏祭りで夜遅くまでにぎわった。(山崎 竜)
約200年にわたり同祭りで披露されてきた「真浦の獅子舞」は、県の重要無形民俗文化財に指定されている。船2隻をつなぎ合わせ、のぼりで飾られた船上で演じられ、全国でも珍しいという。
夕闇に浮かび上がる檀尻船で演じられた「真浦の獅子舞」=姫路市家島町真浦© 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 夕闇に浮かび上がる檀尻船で演じられた「真浦の獅子舞」=姫路市家島町…
真浦港の岸壁には特設の見物席が設けられ、早くから大勢の住民が集まった。夕方5時半、天狗を先頭に獅子頭を持った青年団員らが真浦区民総合センターから練り出した。
船上に舞台を移し、太鼓や笛が軽やかに響く中、力強い舞を次々と披露。周囲が夕闇に包まれると檀尻船は照明で浮かび上がり、幻想的な雰囲気に包まれた。
宮地区では提灯行列があり、地区の子どもたちや婦人会など約130人が参加した。宮浦神社で採火した御神火を約2時間かけて家島神社に届けた。同神社の高島俊紀宮司(58)は「人口が減っている中、盛大に開催してもらいありがたい。地域の安全と繁栄を祈りたい」と話した。
25日の昼宮は午前11時ごろから、家島神社前の天神浜に真浦、宮両地区の檀尻船が停泊して合同の獅子舞奉納を行う。午後9時すぎには花火約1250発が打ち上げられ、祭りの最後を飾る。