ニシン:104年ぶりに群来 北海道・江差
毎日新聞
20 時間前
29.03.01.
北海道檜山振興局は28日、ニシンの産卵活動で沿岸部の海が白く濁る「群来(くき)」が、江差町では104年ぶりに発生したと発表した。26日に濁りが見つかり、海藻についた卵も確認された。
海が白く濁る群来とみられる現象=青坂貴章さん提供© 毎日新聞 海が白く濁る群来とみられる現象=青坂貴章さん提供
同町などの檜山地方はかつて春に大量のニシンが水揚げされ、そのにぎわいぶりは「江差の5月は江戸にもない」とたたえられた。しかし、乱獲などから数が減り、群来も同町では長く観測されていなかった。
漁業関係者らは8年前からニシンの稚魚を放流し、資源回復を目指していた。写真を撮影した地元漁師の青坂貴章さん(52)は「江差に再び春を告げるきっかけになってほしい」。【遠藤修平】