金正男氏殺害:北朝鮮大使館員関与か…追跡3人の1人
毎日新聞
1時間前
29.02.22.
【クアラルンプール平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシアの警察長官が22日記者会見し、追跡中の3人の重要参考人のうち1人が、在マレーシア北朝鮮大使館2等書記官のヒョン・グァンソン(44)という人物だと明らかにした。1人は高麗航空職員のキム・ウクイル(37)という人物という。2人はマレーシア国内にとどまっており、警察は大使館などを通じ出頭を求めている。北朝鮮の組織的犯行の可能性が一層強まった。
容疑者4人の引き渡し要求
金正男氏とみられる男性=成田空港で2001年5月4日、竹内幹撮影© 毎日新聞 金正男氏とみられる男性=成田空港で2001年5月4日、竹内幹撮影
警察によると、平壌に到着しているとみられる4人の北朝鮮国籍の容疑者について、22日に身柄引き渡しを要求した。警察は北朝鮮が国家として事件に関与したかは「コメントしない」とした。
逮捕された2人の実行犯の女については、テレビ番組の収録と思い込んでいたとは考えられず、毒物と分かり所持していたとの見方を示した。
また、遺体の身元確認のため、警察はDNA鑑定などが必要として家族との接触を試みているが、現段階では連絡がとれていないという。
インドネシア人の女の容疑者の友人で逮捕されたマレーシア人の男は釈放したという。
3人の重要参考人のうち1人は北朝鮮籍と発表されていた。