駐北朝鮮大使を召還=金正男氏事件でマレーシア
時事通信
3 時間前
29.02.20.
【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア外務省は20日、同国の駐北朝鮮大使を召還したと発表した。北朝鮮側が金氏の遺体を引き渡さないマレーシア政府の対応を批判したことに対し、抗議する姿勢を示したとみられる。
また、マレーシア外務省は同日、北朝鮮のカン・チョル駐マレーシア大使を呼び、マレーシア側を批判した同大使の発言について説明を求めた。外務省は声明で「死因を特定する捜査はマレーシア政府の責務であり、捜査はマレーシアの法律に基づいたものだ」とした上で、「大使の批判には根拠がない」と反論した。
カン大使は17日、声明を発表し、クアラルンプール国際空港で13日に殺害された金氏の遺体に関して「遅滞なき引き渡しを強く求めたが、死因特定と関係ない問題で拒否された」などとマレーシア政府を非難。「敵対勢力」と結託していると決め付けた。