赤い漆塗りの柄、熊本の遺跡から出土 弥生中期の銅剣か
朝日新聞デジタル
1時間前
28.12.02.
出土した剣柄。表面に塗られた赤い漆が残っている=熊本市提供© 朝日新聞
熊本市西区の上代町(かみだいまち)遺跡群から、弥生時代中期の銅剣のものと思われる木製の柄が出土した。熊本市が1日発表した。赤い漆が塗られた柄は保存状態が良く、市は「全国でもほとんど例を見ない貴重なもの」としている。
柄は長さ11・5センチ、幅5センチで朝鮮半島の青銅器に形が似ているという。市によると、11月15日に水分を多く含む土の中から発掘された。刀身は見つかっていない。
付近は地下水位が高く、常に水につかっていたため朽ちなかったとみられる。漆が塗られていたことも原形を保った理由のひとつだという。上代町遺跡群からは、弥生時代の農耕具や食器など約1300点が出土している。(池上桃子)