大阪湾の味「泉だこ」で新メニュー 「泉だこ天丼」「おにぎり」に続いて「泉だこ天」 岸和田の高校生が取り組み
産経新聞
28.10.24.
大阪湾の味「泉だこ」で新メニュー 「泉だこ天丼」「おにぎり」に続いて「泉だこ天」 岸和田の高校生が取り組み: 泉だこ天丼とおにぎりを販売する生徒ら=岸和田市の岸和田漁港© 産経新聞 提供 泉だこ天丼とおにぎりを販売する生徒ら=岸和田市の岸和田漁港
特産品を生かして地域を活性化しようと、大阪府岸和田市立産業高校の生徒らが、泉州特産の「泉だこ」を使ったメニューの開発に取り組んでいる。工夫を重ね今月、「泉だこ天丼」をイベントで販売し、好評を博した。23日には最新作を披露する予定で、将来は市内の飲食店でのメニュー化やスーパーでの販売を目指す。(中井美樹)
開発に取り組んでいるのは今年2月に活動を始めた同校の「商品開発クラブ」のメンバー。商業科や情報科、デザインシステム科で学ぶ2年生の16人がアイデアを練った。
注目したのが「泉だこ」。平成22年に特許庁の地域団体商標に登録された地域ブランドで、「泉州沖で漁獲されたマダコを府内で加工したゆでダコ」のこと。大阪湾の豊富なえさと緩やかな潮の流れなどで風味がよく甘みがあり、身の軟らかさが特徴。激しい潮流にもまれて身が引き締まっている「明石だこ」とは、また違った魅力がある。
岸和田漁港で今月1日に開かれたイベントでは、「まるでたこ焼き!!泉だこ天丼」と「泉州のおいしさぎゅっとおにぎり」の2品を披露。天丼は、唐揚げにした泉だこをご飯にのせ、ソースやマヨネーズなどたこ焼き風の味付けを施した。おにぎりは、泉だこと岸和田で生産されているニンジン「彩誉(あやほまれ)」、「泉州タマネギ」をバターで炒め、米と炊き込んだ。
2品は好評で、おにぎり(150円)は70個が完売し、天丼(500円)は141杯が売れた。
第2弾は「泉だこ天」で、23日午前10時から、岸和田市立浪切ホール祭りの広場で開催されるイベント「魚庭(なにわ)の海づくり大会」で販売。マヨネーズを混ぜ込んだ衣を泉だこに付けて揚げた天ぷらで、ポン酢やカレー塩、だししょうゆなどで楽しめる。1皿500円(350皿限定)。
クラブ活動だが、経費を計算し、利益が出る商品にするのが目標。部長の澤田宗一郎さん(16)は「お客さんがおいしそうに食べてくれていたのでうれしかった。『泉だこ』をたくさんの人にアピールしていきたい」と話している。