ポケモンGO:諏訪大社が削除要請 注意する職員に罵声も
毎日新聞
21 時間前
28.09.09.
スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」のアイテム入手場所(ポケストップ)などに設定され、安全管理面で問題があるとして、長野県の諏訪大社は7日、境内や周辺施設での同アプリを使用禁止とし、運営会社2社に文書でポケストップなどの設定を削除するよう要請したことを明らかにした。ゲームのために境内に出入りする人も多く、深夜に話し声が響くなど周辺で問題化しているという。
境内でのポケモンGO禁止の張り紙を手にする神職=長野県諏訪市の諏訪大社上社本宮で2016年9月7日、宮坂一則撮影© 毎日新聞
大社によると、境内は24時間出入りできる。ところが、ポケモンGO配信後、夜間に上社本宮(諏訪市)の神体山に続く山林にゲームをしながら立ち入る男女や、境内にたむろするグループの話し声や物音に、近隣から苦情が寄せられるようになった。職員が注意すると、罵声を浴びせられるケースもあったという。
上社本宮では、ポケストップが幣拝殿など5カ所に、ポケモン同士を戦わせる「ジム」が参道の鳥居など3カ所に設定されているという。歩きながらゲームに熱中して転倒したり、鳥居前に車を止めてゲームをするといった行為が目立つことから、他の参拝客の妨げや事故防止、国重要文化財に指定されている建造物保護の観点から、削除要請に踏み切った。2社には15日までに回答を求めている。
大社は、ゲームの禁止をホームページで告知し、7日には貼り紙を掲出した。担当者は「信仰の場であり、事故が起きてからでは遅い。削除に応じない場合は法的措置も検討したい」と話している。【宮坂一則】