琵琶湖の水位マイナス44センチ 8月に雨の観測少なく
産経新聞
7 時間前
28.08.27.
琵琶湖の水位マイナス44センチ 8月に雨の観測少なく: 琵琶湖の水位がマイナス44センチになっていることを示す瀬田川沿いの表示計=大津市© 産経新聞 提供 琵琶湖の水位がマイナス44センチになっていることを示す瀬田川沿いの表示計=大津市
猛暑となっている今夏、滋賀県内では降水量が平年より大幅に少ない日が続いている。少雨の影響で、琵琶湖の水位は8月としては8年ぶりにマイナス40センチを下回った。現時点で生活や農業などに影響は出ていないが、関係者にとっては天気の動向を注視する日々が続きそうだ。
国土交通省琵琶湖河川事務所によると、26日午前6時の水位はマイナス44センチ。8月にマイナス40センチを下回るのは、平成20年以来という。
彦根地方気象台によると、今夏の県内は「高気圧に覆われ、晴れる日が多かった」としている。7月の降水量は大津が109ミリ、彦根は157ミリ。平年値と比べると、大津は49%、彦根は72%の水準だった。
8月に入ってからも雨が観測される日は少なく「7月より降水量は少なくなる見込み」としている。昨年は7、8月に近畿地方に台風が接近していたが、今夏は26日の時点でまったくないことも少雨の原因の一つとなっているようだ。
琵琶湖の水位にも影響を及ぼしている少雨だが、同河川事務所は通常、6月中旬から8月末は梅雨や台風で水量が増えることを想定し、意図的にマイナス20センチより水位を上げないように調整しているといい、まだ「余裕」はある状態という。「今年はこれまで台風が来なかったため、例年より水位は低いが想定の範囲内。生活などには影響が出ることはない」とする。台風10号が接近しており「今後の台風がどれだけ雨を降らすか見ていきたい」とした。
同気象台は「29日以降、台風は勢力が強くなる見込み。湿った空気を持ち込むことが予想されるので、降水量の低下も緩和されるのでは」としている。