【瀋陽=中川孝之】中国民用航空局は17日、北朝鮮の高麗航空機(平壌発北京行き)が7月22日、客室に煙が充満して瀋陽の空港に緊急着陸した事故を受け、安全性に問題があるとして高麗航空に「相応の運航制限措置を取る」と発表した。
高麗航空は北朝鮮唯一の航空会社で打撃となりそうだ。
同航空機は老朽化が指摘されてきた。発表によると、高麗航空は事故原因について、機内スピーカーの不具合で煙が生じたと報告。同局は「重大事故の兆候だ」と指摘し、類似事故に備えた訓練を強化し、機体の整備を向上させるよう求めた。
高麗航空は平壌と北京、上海、瀋陽、ロシア・ウラジオストクの計4都市を結ぶ定期路線がある。中朝関係筋によれば、今回の事故機は1993年型ロシア製ツポレフ機。