【同志社事務トップ逮捕】「利益還元のため子会社つくった」と供述 逮捕された幹部社員 子会社から法人へ2億円超の寄付
産経新聞
9 時間前
28.01.20.
【同志社事務トップ逮捕】「利益還元のため子会社つくった」と供述 逮捕された幹部社員 子会社から法人へ2億円超の寄付: 廃棄物処理法違反容疑で同志社大学への家宅捜索を終え、押収物を運び出す京都府警の捜査員ら=19日午後、京都市上京区の同志社大学今出川キャンパス(志儀駒貴撮影)© 産経新聞 提供
同志社大キャンパスの一般廃棄物に絡む廃棄物処理法違反事件で、逮捕された学校法人同志社の子会社「同志社エンタープライズ」の幹部の1人が「同志社に利益を還元するため会社を設立した」と供述していることが19日、京都府警への取材で分かった。府警は、ごみ収集運搬事業で得た利益を法人に還流させていた可能性があるとみて、資金の流れを慎重に調べている。
また、府警は、同志社エンタープライズと実務を担っていた建物管理会社「コスモスビルメンテナンス」について、20日にも廃棄物処理法違反容疑で書類送検する方針。
同志社エンタープライズは、学校法人同志社の100%子会社で平成17年設立。同志社のグッズ販売、学生の下宿あっせんなどを手掛けており、学校法人同志社の事務方トップの法人事務部長、北幸史(ゆきふみ)容疑者(57)=奈良市=が同社の社長を務めている。
府警によると、今回逮捕された同社の幹部の1人が、「寄付金として同志社に利益を還元するため会社を設立した」と供述。同志社エンタープライズから学校法人同志社に対しては寄付金がここ数年1千万〜6千万円程度あったといい、寄付金の総額は9年間で2億円を超えるとみられる。
一方、京都市によると、別の事業者が廃棄する一般廃棄物の収集運搬業務を行うには、市の許可が必要。市は過当競争を防ぐため、昭和52年以降、現在許可を持つ80の事業者以外に新たな許可を認めていないといい、同志社エンタープライズなどは、新規事業者としては参入できなかった。