泥棒から返金と謝罪の手紙=新年の「思わぬ贈り物」に反響―ブラジル
時事通信
3 時間前
28.01.09.
【サンパウロ時事】8月に五輪開催を控えるブラジルのリオデジャネイロで、現金1017レアル(約3万円)を盗まれた男性(46)に、「許してほしい」と記した謝罪の手紙とともに現金が戻ってきた。「新年の思わぬ『贈り物』」とブラジルメディアが8日、報じた。
男性は2015年12月31日、リオの地下鉄で名刺や身分証明書が入った財布を盗まれた。今月5日、職場に行くと現金967レアルの入った封筒が届いており、「後悔で夜も眠れなかった。よい年を」と犯人を名乗る男の名前が入った手書きの手紙が添えられていた。「母親への新年のプレゼントを買うため、50レアルを使ってしまった」とも書かれていた。
劣悪な治安で知られるブラジルでは窃盗は日常茶飯事。被害品が戻ってくることはほとんどなく、警察に届けない人も多い。
「良心を持っている人がまだいる」と感激した男性は7日、事件の経緯をフェイスブックに投稿した。インターネットで情報が広がり、「小さな希望だ」などとの書き込みが相次いでいる。