札幌で暴行、ブラックリスト入り=日本旅行者が初の対象に―中国政府
時事通信
1時間前
27.12.17.
【北京時事】中国国家観光局はこのほど、9月に札幌を旅行中にコンビニエンスストアでマナーを注意されたことに立腹し、店員に暴行を加えてけがをさせたとして、上海市内の男の問題行為を同局ウェブサイトに実名入りで公表した。男は「不文明行為記録」と呼ばれるブラックリストに掲載された。
中国政府は4月から、国内外でマナーに欠ける行為に及んだ中国人観光客のブラックリスト制度を開始した。これまでにブラックリスト入りしたのは計16人だが、日本での問題行為が対象になったのは初めて。
ブラックリストに載ると、記録は警察や税関にも通報され、出国や銀行取引の際などに制限を受ける可能性がある。男に関する情報は2018年12月まで3年間、記録が保存されるという。
北海道警札幌中央署によると、男は9月26日夜、妻と共に札幌市内のコンビニに入った。妻が会計前に商品のアイスクリームを食べ始めたため、店員は外に出るよう要求。これに対して、夫である男は「妻がののしられた」と思い、店員の顔面を殴ったり、髪をつかんで足でけったりするなど暴行を加えて鼻などを負傷させた疑い。2人は現行犯逮捕されたが、その後不起訴処分となり、釈放された。