「死んだ彗星」の核か=地球最接近、無事通過へ―直径600メートル・NASA
時事通信
27.10.31.
1時間前
米航空宇宙局(NASA)は31日、地球に日本時間11月1日午前2時ごろに最接近する小天体を観測した結果、「死んだ彗星(すいせい)」の核である可能性が高いと発表した。過去に太陽への接近を繰り返し、もはやガスやちりをほとんど放出しないため、核を取り巻く明るいコマや長い尾がないと考えられる。
この小天体「2015 TB145」は直径約600メートルで、地球から約48万6000キロ離れた所を通過する。この距離は地球と月の間の1.3倍に相当し、地球に衝突する恐れはない。中米プエルトリコにあるアレシボ電波望遠鏡で観測した画像では、表面にくぼみがあり、人間の頭蓋骨のように見える。
小天体は今月10日に米ハワイ大の望遠鏡で発見された。地球に衝突はしないが、もし衝突すれば大きな被害をもたらす。最接近の約20日前まで発見できなかったことが問題視されており、観測の強化が求められている。