松明、天高く照らす 京都で「鞍馬の火祭」
朝日新聞デジタル
27.10.23.
6 時間前
夜空を照らすたいまつが石段にずらりと並んだ=22日午後9時2分、京都市左京区、戸村登撮影© 朝日新聞
燃えさかる巨大な松明(たいまつ)を担いで練り歩く「鞍馬(くらま)の火祭」が22日夜、京都市左京区の由岐(ゆき)神社であった。周囲の家々では篝火(かがりび)がたかれ、はちまき姿の氏子らが鞍馬寺の山門前に集まり、「サイレイ、サイリョウ」と独特のかけ声をあげながら、松明を天に突き上げた。
火の粉を舞わせて夜空を照らす松明は、大きなもので長さ4メートル、重さ100キロほど。祭りは「京都三大奇祭(きさい)」の一つに数えられ、平安時代に祭神の由岐明神を、御所から鞍馬へと迎えた際の様子を伝えているという。(佐藤剛志)