ロッテ「お家騒動」法廷闘争に…解任の父が提訴
読売新聞
27.10.09.
12 時間前
【ソウル=宮崎健雄】ロッテホールディングス(HD、本社・東京)の経営権を巡る創業家の「お家騒動」が法廷闘争に発展した。
創業者の重光武雄名誉会長の長男で前副会長の宏之氏は8日、ソウルで記者会見し、代表権のある会長から解任されたのは不当として、父の武雄氏が同社を相手取り、解任取り消しを求める訴訟などを日本と韓国で起こしたと発表した。
ロッテHDは現在、武雄氏に代わり、次男の昭夫副会長が経営を主導している。宏之氏は、韓国のホテルロッテなどに対し、取締役解任の損害賠償を求める訴訟などを起こした。宏之氏は会見で、「弟は過度な欲で、父親の代表権と会長職を不法に奪取した」と非難した。
これに対し、韓国ロッテグループは8日、「経営権に関する事項は適法に決定された。高齢で健康が良くない武雄氏を自分たちの主張の手段にするのは行き過ぎた行為だ」と反論した。
ロッテHDは、8月の臨時株主総会で昭夫氏を中心とする経営体制を承認している。