対馬の仏像窃盗に実刑判決 韓国籍の自称僧侶に懲役6年
朝日新聞デジタル
27.08.13.
1時間前
長崎県対馬市の寺から仏像と経典を盗んだなどとして、窃盗と建造物侵入、関税法違反(無許可輸出未遂)の罪に問われた韓国籍の自称僧侶金相鎬(キムサンホ)被告(70)の判決公判が13日、長崎地裁であった。宮本聡裁判長は懲役6年(求刑懲役10年)の実刑判決を言い渡した。
起訴状などによると、金被告は韓国籍の男4人と共謀し、2014年11月24日、対馬市の梅林寺の文化財保管庫に侵入。市有形文化財の誕生仏1体と大般若経360巻(時価総額1億1千万円相当)を盗み、一部を無許可で韓国に輸出しようとしたとされる。
検察側は論告で、韓国で仏像の売却ルートを持っていた金被告が、ほかの4人に対馬で仏像を盗む計画を持ちかけたと指摘。「主導的な立場にあり、不可欠で重要な役割を果たした」として厳罰を求めていた。