中国が世界的リセッションを引き起こす恐れ-モルガンSのシャルマ氏
Bloomberg
51 分前
27.07.14.
(ブルームバーグ):靴や玩具など輸出品のことは一切忘れよう。 中国は近く、世界にリセッション(景気後退)という別のものを提供す るかもしれない。
それがモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの 新興市場責任者、ルチル・シャルマ氏の予想だ。同氏は中国の景気減速 が今後数年続けば、世界の経済成長率は2%を下回る可能性があると指 摘した。同氏は成長率2%割れを世界的リセッションに相当する水準と みている。現実となれば、過去50年間で初の、米経済がマイナス成長に 陥らない中での世界的リセッションとなる。
シャルマ氏はブルームバーグのニューヨーク本社でのインタビュー で、「次の世界的リセッションは中国によって引き起こされる」と予 想。「今後数年にわたり中国は世界経済にとって最大の脆弱(ぜいじゃ く)要因となる公算が大きい」と語った。
また、中国が債務削減にてこずる中、同国経済は引き続き減速する と予想。さらに2ポイント成長が鈍化すれば、世界はリセッションに陥 るとの見方を示した。
シャーマ氏は中国株に加え、ブラジルやロシア、韓国など中国に成 長を依存する国の株式を敬遠していると説明。東欧およびフィリピンや ベトナム、パキスタンなどアジアの比較的小さい国の銘柄を選好してい ると述べた。
原題:China May Tip World Into Recession, Morgan Stanley’s Sharma Says(抜粋)
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