賠償不払い、受刑者を提訴…熊本・女子大生殺害
読売新聞
27.04.29.
3 時間前
熊本市の女子大学生が2003年に殺害された事件で、女子大生の両親が殺人罪などで服役中の金戸英樹受刑者(61)に約1億円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。
05年9月に地裁で同額の賠償が認められて確定したが、金戸受刑者から支払いがなく、損害賠償請求権が消滅する民法の時効(10年)が成立する前に再提訴した。提訴は17日付。
訴状などによると、金戸受刑者は03年9月、熊本市内のアパートで、米村智紗都(ちさと)さん(当時20歳)を絞殺し、奈良県の山中に埋めた。04年10月、熊本地裁で懲役15年の判決を受け確定した。
両親は05年に損害賠償を求めて提訴し、請求通り約1億円の賠償命令が確定。しかし、金戸受刑者は支払わず、今年9月に損害賠償請求権の消滅時効を迎える。民法の規定では、民事訴訟で確定した損害賠償請求権の時効を中断させるためには、被告側に賠償額の一部を支払わせるか、再提訴する必要がある。