種の保存法:クロイワトカゲモドキなど41種希少種指定へ
毎日新聞
27.03.24.
16 時間前
環境省は、クロイワトカゲモドキなど動植物41種を「種の保存法」で捕獲や譲渡を禁止する「国内希少野生動植物種」(国内希少種)に指定する。中央環境審議会が23日、望月義夫環境相に答申した。指定は5月初めの見通し。希少種は現在の89種から約1.5倍の計130種となる。
クロイワトカゲモドキは、世界自然遺産登録を目指す奄美諸島(鹿児島県)や琉球諸島(沖縄県)に生息している。このほか、小笠原諸島(東京都)のヒメカタマイマイなどが指定された。
クロイワトカゲモドキ=自然環境研究センター提供© 毎日新聞 クロイワトカゲモドキ=自然環境研究センター提供
これらは、愛好者向けの販売目的の乱獲や生息地の開発、外来生物による捕食で数が減っている。クロイワトカゲモドキは1匹150ドル(約1万8000円)の高値がついたこともある。
環境省は2012年、新たに国内希少種300種を20年までに追加する方針を決め、今回が最初の措置となる。世界自然遺産登録に向けた準備の進む奄美、琉球地域での指定を優先した。【渡辺諒】