金正恩氏、側近2人粛清…恐怖政治に不信高まる
読売新聞
10 時間前
【ソウル=宮崎健雄】韓国政府関係者は4日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記が最近、異論を唱えたなどとして側近2人を相次いで更迭したと明らかにした。
関係者は恐怖政治により、政権幹部の間で金第1書記に対する「不信と反感が高まっている」と分析した。
昨年11月、金第1書記の肝いりで建設された馬息嶺(マシンニョン)スキー場事業に関わった馬園春国防委員会設計局長が「指示の不履行と汚職」で更迭。今年1月には、軍の「重要な参謀」である辺仁善作戦局長も、金第1書記に異論を唱えたとして粛清された。
別の韓国政府当局者によると馬氏は平壌の順安空港のターミナル設計で外国空港を模倣したとして更迭され、辺作戦局長は「中国からの武器輸入担当者を交代させろ」との金第1書記の指示に対して「中朝関係が悪化する」と異を唱え、金第1書記はその場で激怒したとの情報があるという。