東芝が野菜生産に参入 半導体用クリーンルーム活用、今上期から出荷
2014.5.15 16:31
東芝は15日、野菜の生産事業に新規参入すると発表した。神奈川県横須賀市の遊休施設を植物工場に転用し、レタスやベビーリーフ、ホウレンソウ、ミズナなどの無農薬野菜を生産する。平成26年度上期中にも出荷を開始する。同事業で年間3億円の売上高を目指す。
東芝は半導体事業で培った生産管理技術を生かし、雑菌の少ないクリーンルームで無農薬野菜の生産を始める。植物工場の大きさは1969平方メートルで、生産規模はレタス換算で年間300万株。
同社の野菜はクリーンルームで生産するため、雑菌による傷みが少なく、長期保存ができるのが特徴。高い鮮度を長期的に求められるカット野菜やサラダ用として、今後スーパーやコンビニに出荷する。
東芝はこのほかにも26年度中に海外に新たな大規模な植物工場を建設する。植物工場向け機器やシステムの販売も開始し、農業事業を拡大する。
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