日本で見た映像きっかけ CIA元職員の情報暴露
2014.5.12 19:59 [米国]
米中央情報局(CIA)の元職員スノーデン容疑者が米政府による個人情報収集活動を暴露したきっかけの一つは、日本での勤務中に米無人機による攻撃対象者の監視映像を見たことだったことが12日分かった。日本で「暴露 スノーデンが私に託したファイル」として、14日に新潮社から発売される書籍の中で明らかにされた。
同書によると、元職員は2009~11年、国家安全保障局(NSA)の請負企業の従業員として日本に駐在。他国軍や民間のシステムを攻撃したり、情報を盗んだりする「上級サイバー工作員」になるための訓練を日本で集中的に受けた。
元職員は著者に対し、日本で「無人機によって殺される運命にある人々の監視映像をリアルタイムで見た」と証言。強大な監視能力による人権侵害を隠す手助けをしている状態に「さいなまれた」とし、「すべてを自分の中だけに留めておくことはできないと感じるようになった」と心境を吐露した
CIA元職員の暴露詳細に 英紙元記者が新刊、日本など各国で発売へ
2014.5.12 09:14 [米国]
世界各国で発売されるスノーデン容疑者の機密資料に基づいた書籍「暴露 スノーデンが私に託したファイル」
英紙ガーディアン(電子版)などによると、米政府による個人情報収集活動を暴露した米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン容疑者の未公表の機密資料に基づいた書籍が13日(一部は14日)、日本を含む世界各国で発売される。
著者は、元職員から資料の提供を受けて情報収集活動をスクープした同紙の元コラムニスト、グレン・グリーンワルド氏。元職員と出会い暴露に至るまでの経緯から未公開の資料まで、内幕を赤裸々に記したものになるという。
日本語版を発売する新潮社のウェブサイトによると「暴露 スノーデンが私に託したファイル」とのタイトルで、日本では14日に発売の予定。情報収集活動の暴露報道では、ガーディアンと米紙ワシントン・ポストが先月、優れた報道などをたたえるピュリツァー賞に決まった。(共同)