記事入力 : 2014/04/24 10:44
旅客船沈没:真っ先に逃げる乗務員の姿、映像でも確認
今月16日午前9時半ごろ、セウォル号沈没事故の現場に最初に到着した海洋警察のヘリコプターに最初に救助されたのは、3階調理室にいた調理員(51)と調理長(58)だったことが分かった。
その後、浸水が始まったセウォル号の左側に海洋警察の救助船が到着すると、操舵(そうだ)室を脱出した乗組員が真っ先に乗り移った。ちょうどそのころ、海水が船室に入り始め、危険を直感した左側船室の修学旅行生らが甲板に脱出。一部は海に飛び降りた。
左側の船室が完全に水没すると、残された脱出口は右側船室しかなかった。救助船2隻が急行すると、修学旅行生らは船室に流れ込む強い海水の流れを押し分けるように船外に出てきた。その数は瞬く間に約20人に増えた。
そして「旅客船が沈没中なので緊急救助を」という携帯メールを受けた漁業関係者が漁船やモーターボート計3隻で駆け付け、生徒らを乗せた。しかし、わずか3-4分で右側の船室も水没した。その瞬間にも船内には約300人が残っていた。
当時檀園高校の生徒は携帯電話のチャットで「無事でいられると思う」(10時8分)、「怖い」(10時12分)というメッセージを残していた。海洋警察の救助ヘリコプターが撮影した当時の映像にはそうした悔やまれる状況が生々しく記録されている。
姜訓(カン・フン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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