商船三井「差し押さえ長引くと顧客に迷惑」 午後にも上海出港へ
2014.4.24 12:31
中国の上海海事法院=23日、上海(共同)
中国の裁判所が戦後補償をめぐる損害賠償訴訟で商船三井所有の貨物船を差し押さえた問題で、商船三井は24日、中国当局の差し押さえが解除されたことを確認し、出港の準備が整ったことを明らかにした。「24日午後にも出港の予定」(広報室)としている。
商船三井側は供託金を支払った。同社は「具体的な金額は明らかにできない」としているが、約40億円とみられる。
中国側に供託金の支払い理由について、同社は「差し押さえが長引くと顧客にご迷惑をおかけすること、またその結果、当社の中国での事業活動に悪影響を生じかねないことを勘案した」と説明している。
3年前の判決確定時点で会計上の手当ては済んでおり、供託金の支払いによる平成27年3月期の業績への影響は軽微としている。