2014年4月20日 00:10 (Record China)
オリバー・ストーン監督「中国は世界レベルになれない」、痛烈批判は一部削除も―台湾メディア
17日、第4回北京国際映画祭に出席したオリバー・ストーン監督が、「映画の審査制度がある限り、中国は世界レベルになれない」と中国および映画界を批判した。 (Record China)
2014年4月17日、第4回北京国際映画祭に出席したオリバー・ストーン監督が、「映画の審査制度がある限り、中国は世界レベルになれない」と中国および映画界を批判した。中央社が伝えた。
北京国際映画祭の記者会見で語ったもの。米紙ロサンゼルス・タイムズによると、ストーン監督は「毛沢東」という中国では微妙なテーマにも切り込み、「中国ではこれまで、毛沢東映画が数多く作られてきたが、いずれも礼賛ばかり。
批判が見られない」「毛沢東と文化大革命を正面から描く映画を作るべき。そういう作品を作れた時が、本当の意味で開放されたと言える」とコメント。観客から拍手と歓声が上がったが、“政府関係者を動揺させた”と報じている。
ストーン監督によると、1990年代に文化大革命を描く構想を持っていたが、中国当局の審査を通過せず拒絶されたという。監督によると、文革を背景に同性愛を描く作品だった。自身の1986年の映画「プラトーン」を例に挙げ、「私は自分の国も批判するのだから、他の国を批判してもいいはずだ」とコメントしている。
2008年にも北京五輪の記録フィルムを製作しようと、参考写真として北京市内の様子を撮りだめたというストーン監督。こちらも中国当局に受け入れられず、「自分たちが世界に発信したいのは、誇り高い面を写したものだ」と批判されたという。このためストーン監督は、「中国は国際化を目指してハリウッドと合作したがるが、自国の歴史を直視していない」と語っている。
米紙ニューヨーク・タイムズの転電として中央社が伝えたところによると、ストーン監督はこの席でウイグルやチベット問題にも言及。しかしこれらの内容は映画祭公式サイトや中国メディアの報道内で全削除されている。(翻訳・編集/Mathilda)
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