恩師ら「真央ちゃんやめないで」中京大教授「成長これから」
スポーツ報知2月22日(土)8時2分
ソチ五輪フィギュアスケート女子で6位入賞した浅田真央(23)に対し、恩師や関係者が21日、ねぎらいの言葉とともに、続々と現役続行を希望する声を寄せた。
真央のジャンプを中学生のころから研究してきた中京大の湯浅景元教授(66)は「女子は筋力、気力ともこれから上がってくる。引退はもったいない。帰国したら、(現役続行の)話をしたい」。フリーの演技でも「3回転半は、軸足の膝の角度が10度深かった」とまだ完璧ではないことを明かし「精神面が課題だったのに、ショートプログラムからあれだけ立ち直るなんて。今まで見たことない」と、成長を続けていることを指摘した。
「かける言葉は『オメデトウしかない』。メダルとか関係ないよ。私の前で見せていた完璧な演技ができていた」と興奮気味に話すのは、五輪直前まで真央をバレエで指導したロシア人コーチのワディム・ソロマハさん(39)。「もし引退ならもったいないね。表現力でまだまだ改善の余地がある。伸びるの、これからダヨ」と話した。3歳のころからバレエを指導している「越智インターナショナルバレエ」の越智久美子さん(53)も「簡単には言えないけど、流れるような美しい姿を見ると『まだまだできる』と思いますよね」と期待した。
真央行きつけの店でも同じ思い。真央が中学まで通っていた名古屋市の定食屋「互楽亭」の井上一夫さん(67)は「今はお疲れさまと言いたいが、今後も見てみたい」。大学に入ってから常連となった豊田市の「まるか食堂」のおかみ・加藤節子さん(57)は「フリーは最高。あれを見たら、もう一度…って気になる」と話していた。
ただ、全員が口をそろえて強調するのは「あくまで自分たちの希望で、本人に重圧はかけたくない」ということ。願いがかなうかどうかは、本人次第となりそうだ。
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