中国水質汚染「許容量はるかに超えた」 改善計画策定へ
2014.2.11 17:37 [公害・汚染]
中国安徽省で、製紙工場から長江に直接流される工業廃水=2013年12月(共同)
中国環境保護省の●青次官は11日の記者会見で、中国の川や地下水などへの汚染物質の排出量が「環境の許容量をはるかに超えている」と話し、深刻な水質汚染が収まっていないとの見方を示した。大気汚染と並ぶ重要課題と位置付け、改善に向けた行動計画を策定する。
●次官は「水環境は依然として非常に厳しい状況にある」と指摘。水質汚染の各種指標を30~50%は低下させなければならないとする専門家の分析を紹介し「そうしなければ中国の水環境は根本的には変わらない」と述べた。
特に地下水の汚染が「有効に抑え込むことができていない」と認めた。
中国では工場や鉱山の排水が原因とみられる川や湖、地下水の汚染が深刻化している。中国メディアは魚の大量死や、飲料水汚染によるがんの多発などを伝えている。(共同)
※●=羽かんむりに集のうえ