【首相靖国参拝】
「軍国主義復活のレッテル貼り」 駐独大使、中国側の独紙寄稿に反論
2014.1.21 22:46 [日中関係]
【ベルリン=宮下日出男】中根猛・駐ドイツ大使は21日付の独主要紙フランクフルター・アルゲマイネに寄稿し、安倍晋三首相の靖国神社参拝ついて「過去への痛烈な反省に立ち、不戦の誓いを行った」ものと主張した。史明徳・駐ドイツ中国大使が14日付同紙への寄稿で靖国参拝を批判したことへの反論。
史大使は参拝は「日本の軍国主義に対する戦後の国際社会の断罪を破棄するのが目的」で「戦後秩序への明白な挑戦」と批判。「日本政府の態度はドイツと対照的」と主張していた。
中根大使は「『軍国主義の復活』の言辞で事実と異なるレッテルを日本にはろうとしている」とし、「わが国は戦後国際秩序に疑問を呈したことはない」と反論。中国側の軍拡や東・南シナ海での行為こそが現状への「挑戦」であり、周辺国の「大きな懸念」になっていると主張した。
ドイツを引き合いにしたことに対しては、「ドイツには近隣国が和解の手をさしのべたが、日本を取り巻く地域はそのような状況にない」と反論。首相が対話姿勢であることを踏まえ、「このような状況だからこそ、中国が対話に応じることを願う」と強調した。
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