2014年1月5日 21:10 (読売新聞)
「石油化学」は時代遅れ?新しい業界名称考えて
「石油化学」に代わる新しい名前をつけて――。
化学メーカーなどが、石油化学業界という用語は実態とズレ始めているとして、新しい名称を公募している。
プラスチックや合成繊維、合成ゴムなどの化学製品はこれまで、大半が石油から精製されるナフサを原料に作られてきた。ただ、近年は北米で採掘が拡大しているシェールガスのほか、石炭や藻類などからも化学製品が生産されるようになっている。
一方で、ナフサをさらに精製したエチレンの国内生産量は、中国などとの競争に押され、ピークだった2007年の774万トンから、12年は615万トンまで減少している。石油化学という言葉を使い続けると、衰退産業のように見られかねないという危機感から、新しい化学産業の名前を掲げてイメージアップを狙う。
募集する名前は20文字以内。2月末まで一般公募し、4月に決定する。石油化学工業協会のホームページ(http://www.jpca.or.jp)から申し込む。新しい名前は、企業の広報や採用活動などで活用することを検討する。
著作権は読売新聞社に属します。
© 2014 THE YOMIURI SHIMBUN