ピカソ、モネ…名画7点盗難、わずか2分48秒 裁判でずさん管理明らかに
2013.11.27 10:06
モネの「ウオータールー橋、ロンドン」(AP)
昨年10月にオランダのクンストハル美術館からモネやマティスの名画が盗まれた事件で、ルーマニアの首都ブカレストの裁判所は26日、首謀者のルーマニア人の男2人にそれぞれ禁錮6年8月を言い渡した。オーストリア通信などが伝えた。
それによると、男らが侵入した美術館の非常口には簡単な鍵しか掛けられておらず盗み出すのに掛かった時間はわずか2分48秒。公判では美術館のずさんな管理体制も明らかになった。
事件では、ほかに4被告が公判中。マティスを同名の小型車と関係があると勘違いした被告もいるなど、窃盗集団は美術に疎かったという。
盗まれた名画はモネの「ウオータールー橋、ロンドン」(1901年)やマティス、ピカソなどの作品7点。被告の1人で首謀者の母親が証拠隠滅のため焼却したと供述し、その後撤回するなど、名画の行方は謎のままだ。
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