【プロ野球】
沢村賞に楽天の田中将大投手 2度目の受賞「嬉しい」
2013.10.28 17:31 [パ・リーグ]
沢村賞を受賞、勝利数と同じ24本のバラの花束と沢村栄治さんの写真を掲げる楽天の田中将大=28日、東京ドームホテル(撮影・今野顕)
今季最も活躍した先発完投型の本格派投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会が28日、都内のホテルで開かれ、パ・リーグでプロ野球記録を更新する開幕24連勝をマークした楽天の田中将大投手(24)の受賞が決まった。田中は2011年以来、2度目の受賞。
田中は、沢村賞の7項目の選考基準のうち、完投数を除く6項目をクリア。オリックスの金子千尋は全項目を満たしていたが、無敗で最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得したことなどが高く評価され、元大洋(現・DeNA)の平松政次選考委員は「驚くばかりの成績。勝率10割という偉大さは他の投手を追随させない」と文句なしの全会一致で決定した。
都内で会見に応じた田中は「投手にとって大事な賞。うれしい」と顔をほころばせた。今季は28試合に登板し、24勝0敗1セーブ、防御率1.27。これ以上ない成績をおさめた田中だが「誇れる数字は特にない。1年間、ローテーションを守れて、チームが優勝できたのが一番」と謙虚に話した。日本シリーズ中ということもあり「戦いは続いている。(賞に)恥ない投球をしたい」と日本一を改めて誓った。
8月に死去した元ヤクルト監督の土橋正幸氏に代わり、選考委員長に前巨人監督の堀内恒夫氏が就任。西武などで活躍した工藤公康氏が新たに選考委員に加わった。この日、堀内氏と元広島の北別府学氏は欠席した。
【チェックアイ】楽天に流れ引き戻した田中の力投