「TPP米国のため」 札幌 自民懇談で不満続々
(04/15 15:33)北海道新聞
環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題をめぐる自民党道連主催の懇談会が15日午前、札幌市内のホテルで開かれた。JA北海道中央会の長谷川幸男副会長は「TPP参加なら道内農業は崩壊する。TPPは米国による米国のための協定だ」と述べ、政府の交渉参加方針を批判した。
1次産業団体や道医師会の幹部、自民党国会議員ら350人が出席。党TPP対策委員会の西川公也委員長は12日の日米合意について「農業については米国に何も取られていない。日本に交渉力があるということだ」と理解を求めた。
懇談会は今月6日から道内9地区で開かれており、15日午後の苫小牧で終了する。
14日には帯広、北見両市で開催。帯広では十勝農協連の山本勝博会長が、TPP反対を掲げて初当選した道11区の中川郁子衆院議員に「謝罪はないのか」と詰め寄り、中川氏は「関税撤廃の例外5品目を守ることができない場合は(交渉から)脱退するという気持ちで闘う」と釈明した。