「入れ墨で通学拒否は違法」モード学園に80万円支払い命じる 大阪地裁
2013.3.27 19:07 [westナビ]
入れ墨を理由に専門学校への通学を拒否したのは違法として、元生徒の男性(34)が学校法人「モード学園」(大阪市北区)に慰謝料など約230万円の支払いを求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。長丈博裁判官は「指導の範囲を超えていて違法」として、学園に約80万円の支払いを命じた。
判決によると、男性は平成22年4月、被告が運営する大阪医専(同)に入学。学校側の求めに応じて右肩の獅子の入れ墨(約20センチ四方)の除去手術をしたが、消しきれなかったため、通学しながらの治療を申し入れた。しかし認められず、同9月~昨年3月末まで休学。復学届などが出されなかったとして学校が同月末で除籍とした。
長裁判官は判決理由で「学校は入試の面接や学則で入れ墨の禁止を説明しておらず、入れ墨を消す義務はない」と指摘。学校側は「就学拒否などはしていない」としていたが、長裁判官は「通学しながら手術を受けたいとの申し出を認めておらず、事実上の退学勧告に相当して違法」と判断した。
大阪医専は「判決内容を見ていないのでコメントできない」としている。
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