音楽著作権の戦時加算解消を JASRACが要望
著作権保護期間の「戦時加算問題」について岸田外相へ要望し、報道陣の質問に答えるJASRACの都倉俊一会長=25日午後、外務省
日本音楽著作権協会(JASRAC)は25日、第2次世界大戦の戦勝国の音楽作品などについて、50年と定めている著作権保護期間が日本だけ約10年延長されている「戦時加算問題」を早期に解決するよう、岸田文雄外相に要望した。
都倉俊一・JASRAC会長は「戦時加算問題が解決されない限り戦争は終わらない」として、米英仏など旧連合国15カ国に対し戦時加算を行使しないよう個別交渉することを求めている。
日本では、著作権は著作者の死後50年間保護されているが、戦時中に戦勝国の著作権を保護していなかったとして、1941年の太平洋戦争開戦から51年のサンフランシスコ講和条約調印までの約10年を加算するよう、同条約の規定で定められている。
2013/02/25 21:22 【共同通信】