2012年11月21日 13:27更新
欧州の銀行は最悪期を脱した=米モルガン・スタンレー
欧州の銀行は最悪期を脱した=米モルガン・スタンレー
[ロンドン 20日 ロイター] 米金融大手モルガン・スタンレー
は、欧州の銀行は再編の最悪期を脱したが、今後数年間は依然として融資需要の落ち込みに直面するだろうとの見方を示した。
同社アナリストのヒュー・バン・スティーニス氏は、20日発表の「2013年の展望」リポートで「われわれが銀行のデレバレッジ(貸し出しの縮小)や再編を進めて約4年になるが、最悪期は脱した可能性がある」と述べた。
さらに、欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れ計画を含む当局の対応によって域内各行は「バランスシートの改善を加速する」ことが可能となり、それにより来年は銀行株の間での差別化が進むだろうとしている。
また、欧州の銀行の業績見通しは引き続き、経済状況の弱さやデレバレッジ、低金利、不良債権によって圧迫されると予想した。
同リポートでは、このほか、一部銀行の業績安定につながる可能性がある海外資産の処分を各行が、どの程度進めているかについて、市場は理解していないかもしれないと指摘している。
関連ニュース
スペインの経済見通しは好ましくない=中銀総裁
ギリシャ支援合意に「あと一歩」、26日の合意を確信=仏経財相
独財務相、ギリシャ債務で合意できなかった経緯を与党に説明=関係筋
フランスの最上級格付け、来年に見直しへ=フィッチ会長
ギリシャ向け融資決定の持ち越しは正当化できず=サマラス首相
ドルが一時82.12円まで上昇、4月6日以来の高値
安倍自民総裁、日銀による建設国債の直接引き受け発言を否定
自民公約で日銀と「物価2%」協定、日銀法改正も視野
日中問題の影響は年内続く、来年以降見通せない=鉄連会長
被災地金融機関に9億円を貸し付け、残高は4447億円に=日銀