日本が大人の振る舞いを 尖閣問題で英王立防衛研究所長
2012.10.23 19:20
記者会見する英王立防衛研究所のマイケル・クラーク所長=23日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
来日中の英王立防衛研究所のマイケル・クラーク所長が23日、都内で記者会見し、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中両国の対立について、日本には長期にわたり外交で対処する能力があると強調し「日本が大人として振る舞うべきだ」と中国側の挑発に乗らないよう求めた。
現状に関し、クラーク氏は「管理不能な危機をもたらす可能性があり、潜在的に非常に危険な状況だ」と指摘。中国が20世紀後半にインドとの国境紛争やカンボジアに侵攻したベトナムとの中越戦争に踏み切った事実を挙げ「中国は懲罰のために戦争を始めることがある」と警鐘を鳴らした。
同氏は、問題は長期化する可能性があるが「日本は軍事対決に至らずに(中国に)打ち勝てる世界的な地位にある」とする一方、譲れない一線を示すためには軍事力の使用を排除すべきではないとも語った。(共同)
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